巨大アザミ(月刊Kacce6月号 散歩ウオッチング)

 例年の梅雨入りは7日頃ですが、今年はどうでしょうか。雨に似合う色はジャパンブルー。

「青は藍より出でて藍より青し」という故事もありますが、日本は藍によって多彩な青の文化を育んだと言われています。微妙に変わる空の色、水の色、花の色…。おすすめは青い紫陽花の七変化です。


アーティチョーク

 今月は、巨大アザミの鑑賞はいかがでしょうか。練馬区立四季の香公園内のハーブ園に、キク科チョウセンアザミ属の「カルドン」と非常によく似た「アーティチョーク」が植栽されています。和名はチョウセンアザミ。畑の片隅でも栽培されているのを時々見かけます。一説では、アザミをカルドンに改良し、さらに改良を重ねたのがアーティチョークだそうです。蕾(つぼみ)が野菜として食されますが、葉だけでも巨大な植物で、総体積に対する蕾の割合は微々たるもの。日本では観賞用として植栽されてきましたが、最近はハーブティーとして利用されることも増えてきました。

カルドン

 カルドンはアーティチョークよりも鋭いトゲが目立ち、蕾に加えて茎も食用になるとか。一度は味見をしたいものですが、機会がありません。

 ハーブ園の隣にあるローズガーデンには、園芸品種の草花も多く見られます。メタセコイア並木に囲まれた園内のベンチで休みながら散歩をお続けください。

森野かずみ

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