12月4日(日)、練馬の冬の風物詩「第10回 練馬大根引っこ抜き競技大会」が行われました。
大人だけでなく子どもも楽しめるイベントとあって、会場の中村南の畑には朝早くから子ども連れの参加者が多数集まりました。
ちなみに、2016年の大会参加申込は30分で申込数が満員になり、締め切られたとのこと。
NHKやテレビ東京などのテレビ局も取材に駆けつけ、このイベントの注目度の高さがうかがえます。
開会式では「練馬と言えば練馬大根。これからも大切にしていきます!」と、前川区長からの挨拶。
JAのキャラクター GODAI君とすず夏ちゃん、練馬区の公式アニメキャラクター ねり丸も会場に駆けつけ、子どもたちを楽しませていました。
練馬大根は、一般的に広く出回っている青首大根と比べると中太りで長さが長いのが特徴。引き抜くには3〜5倍の力が必要とされています。
農園主の神田さんによると、脇の下に大根の葉を挟み込んで腰を使って抜くのがコツなんだそう。
競技は「選手権の部(男女別)」と「グループ参加の部」に分かれ、選手権の予選では130名の参加者が1分以内に何本の練馬大根が抜けるかを個人で競います。
なんと、優勝賞品は草津温泉の宿泊券! ついつい力が入ってしまいますが…
…2本以上折ってしまうと失格というルールのため、力任せにもできず。経験と技術と運が求められます。
一方、グループ参加の部は15才以下の子どもと保護者のチーム戦。
150組の参加者が、4分以内に最高10本の練馬大根を抜いて、最も長い大根の長さを競います。
選手権とはうって変わって、のんびりと楽しんでいる様子が印象的でした。
中には大根のきぐるみを着た参加者も。
練馬大根の生産量は14,800本。その約30%にあたる4,800本が、この大会で引き抜かれました。
参加賞は、練馬大根2本。参加者それぞれの食卓には、練馬大根をつかった料理が並んだことでしょう。
競技会場となった畑の隣では、主催のJA東京あおばによる野菜の直売コーナーも設けられ、多くの来場者が新鮮で大ぶりな練馬野菜を買い求めていました。
また、JA女性部の皆さんが調理する「すずしろ汁」も振る舞われました。
すずしろ汁は、大根のほか人参や白葱など根菜がたっぷり入った具だくさんのお味噌汁。
競技で疲れた体に染みる、やさしい味です。
この日収穫された練馬大根のうち約4,000本は、翌日の学校給食として子どもたちに提供されました。
練馬区のアピールだけでなく、子どもたちの食育にもつながっているんですね♪
この練馬区の緑と、伝統野菜の練馬大根をいつまでも守りつづけたい。
そんな気持ちにさせてくれるイベントでした。