大根(月刊Kacce11月号 散歩ウオッチング)

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※この投稿は、月刊Kacce2019年11月号(vol.431)掲載記事の再編集です。

 今月8日は、暦の上では冬の始まりである「立冬」。公園などでは紅葉が始まり、サザンカ(山茶花)が咲き始めます。

練馬駅と中村橋駅の間で、目白通り上り線と西武池袋線が交差する辺りに、台湾椿(ツバキ科タイワンツバキ属)が咲いています。
 品種名はゴードニア・カンシエンシス。葉は細長く、光沢があって皮質、花は白色で雄しべは黄色。多数の雄しべの集まりの中心から雌しべが突き出しているのが特徴です。

タイワンツバキ

 散歩の途中、畑に大根(アブラナ科ダイコン属)の花が咲いていました。平安時代は「おおね」と表記され、「だいこん」と読むようになったのは室町時代のようです。含まれているアミラーゼ(別名ジアスターゼ)という消化酵素は、胃もたれや胸やけを防止することが知られていますが、熱に弱いため、生食で効果を発揮します。大根の辛味成分は、アリルイソチオシアネート。蕎麦通によると、大根おろしの辛味を味わうなら「すりおろしてから15分以内」だとか。

大根の花

 また、天日干しにすると水分が抜けて成分が濃縮され、栄養価が高くなりますので、好きな大きさに切って試してみてください。

 板橋や練馬では、今も畑の野菜の直売所をよく見かけます。葉付き大根が手に入ったら、すぐに根と葉は切り分けてください。これは葉が根の栄養分を吸収するのを防ぐため。葉はビタミンCやカルシウムが豊富で、栄養的にベストな調理法は油炒めです。

 「大根はいくら食べてもあたらない」から転じた“ダイコン役者”を思い浮かべながら散歩をお続けください。

森野かずみ

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