クマバチとマツバウンラン(月刊Kacce5月号 散歩ウオッチング)

※この投稿は、月刊Kacce2018年5月号(vol.413)掲載記事の再編集です。

今年の桜は開花が早く、各地の桜まつりの関係者は気を揉(も)んだようです。ただ幸いなことに天気には恵まれ、風雨に散らされることなくお花見を楽しめたと思います。

このような気温変化のなか、同じように開花が早まる植物もありますが、例年だと5月初め頃に楽しめるのが、ふじ棚です。都内の児童公園などにも多くのふじ棚があり、その下の日陰ベンチでくつろぐ親子をよく見かけます。

そんな時に、大きな羽音で気付くのがキムネクマバチ。体長23㎜くらいのずんぐりした大きなハチですが、人にはほとんど関心を示さないので驚かないように。

ホバリングしているのはオスで、花の蜜を集めているメスのガードマンをしているという説もあるようです。

キムネクマバチ

緑の季節は紫外線も強まる頃なので、しっかりと日焼け対策をして、広々とした空を味わえる荒川土手散歩などいかがでしょうか。

同じ土手でも低い所の方が一年草や越年草、多年草などの種類も豊富ですが、大半はいわゆる雑草と呼ばれる草々。その中に、花壇にありそうな花、マツバウンラン(ゴマノハグサ科)を時々見かけます。

北アメリカ原産の帰化植物で、茎は細く、高さは最大50㎝程度。葉は和名のように線形で互生。花は1㎝ほどの紫色か薄紫色の穂状で、群落になっていることもあります。



マツバウンラン

土手の斜面を歩くのは足首に負担がかかりますので、足元には十分注意して散歩をお続けください。

森野かずみ

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