介護の現場で働くということ〜練馬・板橋で働こう〜(2025年月刊Kacce2月号)

※2025年2月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。

人生100年時代に寄り添う仕事

 介護は人生の予習ができる仕事です。
現代社会は若々しくあること、強くあること、小利口であること、効率的であること、美しくあることを求めてきます。そして、そうあろうと私たちは息苦しさを感じながら生きています。病気や老化でその要求に応えられない状況になったとき、私たちは絶望しなければならないのでしょうか? そうではありません。
 介護の仕事では、そんな状況でも、時にはしたたかにたくましく、時には穏やかで微笑ましく生きている皆さんのお手伝いをします。その中で私たち介護職は、どんな状況でも人生は素晴らしいという人間賛歌、そして、その人生を支援できるという自分自身の素晴らしさを感じることができるのです。
 もちろん、きれいごとだけでは済まないときもあります。こちらの気持ちだけが先走ることも、時には感謝の言葉ではなく悲しい言葉を受け取ることもあります。でも、それでも同じ人間ですから、弱さもズルさも、強さも優しさも、おたがいさま。のんびりとその人にお付き合いしていこう。自分をゆっくり成長させていこう。そんな気持ちが持てる人、持ちたい人は、ぜひ介護の世界に飛び込んでみてください。

介護福祉士  志寒 浩二(しかんこうじ)さん
「NPO法人ミニケアホームきみさんち」理事長。関町・石神井地域を中心に、認知症を地域で支える「おたがいさまの会」代表

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あたごの杜 高島平
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