“賭けない・飲まない・吸わない”をモットーとした「健康麻雀」がいま注目を集めており、競技人口も増えているのだとか。その人気の秘密を探るため、健康麻雀の指導者にお話を聞いてきました!
※この記事は、月刊Kacce2024年3月号(vol.482)に掲載した記事を再編集したものです。
賭けごとのイメージから一新!
今回伺ったのは、大泉学園にある「NPO法人健康麻雀コミュニティの会」。麻雀といえばタバコの煙もくもくの“雀荘”のイメージでしたが(笑)、室長の小野さんや女性スタッフの明るい笑顔に出迎えられて一気に緊張がほぐれました♪ ここでは、初心者〜中級者が麻雀のルールを学ぶ「教室」と、経験者がゲームを楽しむ「ひろば」の2つのエリアに分けて運営。シニア層をメインに、子育てママやファミリーなど幅広い年代の人たちが通っています。
「健康麻雀は、お金を賭けない、酒を飲まない、たばこを吸わないことを大原則としているので、老若男女、誰と一緒に卓を囲んでも安心して楽しめるのが特徴です。放課後の居場所や塾代わりに通う小学生もいるんですよ」と、小野さんはその魅力を語ります。
ハマる人が続出!? その魅力とは?
麻雀は、3枚組(同じ牌または連続する牌)を4つと、2枚組(同じ牌)1つをそろえるゲーム。基本はシンプルですが、戦術を考えたり、点数を計算したり、瞬時に判断をしたり…。頭をフル回転させるうえに集中力も必要なので、脳トレとして最適なんです! 指先を使うことも良い刺激になるので、シニア世代の認知症予防として注目されているのも納得ですね。
さらに、「実力が3割、運が7割」と言われる麻雀は運で勝敗が分かれることも多いため、初心者でも上級者に勝てるのが面白いところ。そんな奥深い魅力にハマる人が増えているそうです♪
コミュニケーションこそ麻雀の魅力♪
小野さんたちが会を立ち上げたのは、「小さなお子さんから年配の方まで一緒に集まれる場所を作りたい」という思いから。現在の会員数は、小学3年生から92才まで約300名。「教室」に通っているのは女性が多いそうです。
「お1人で来る方がほとんどですが、ここへ来れば必ず誰かがいます。『ひろば』では、数時間にわたり4人で同じ卓を囲むわけですから、最初は黙々と打っていても、だんだん打ち解けてくるんですよ」と言う小野さん。
「若い世代はオンライン麻雀の経験者が多く、対面は初めてという方も。向き合って打っていると自然にコミュニケーションが生まれるのが、リアルならではの魅力だと思います。シニア世代にとっては、出かけること自体が生活のハリにもなるんです」
習得のコツは “覚えようとしないこと”
「麻雀には聞きなれない用語がたくさん出てきますが、一生懸命覚える必要はありません。まずはゲームを楽しんでほしいです。何度も繰り返すうちに慣れてきて、どんな方でも必ず覚えられますから」と、小野さん。
珍しい役(上がりの組み合わせ)がそろった時は、みんなで一緒に盛り上がることもあるそう。賭けないからこそ、和気あいあいとしたムードが生まれるのでしょうね。 春は新しいことにチャレンジしたくなる季節。健康麻雀で新しい楽しみを見つけてみませんか?