第1回 かっせ健康相談(月刊Kacce2025年3月号)

読者の“健康についてのお悩み”にプロがお答えするコーナーです。
※2025年3月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。

歯周病が心配です。いつまでも健康な歯を維持するために、今からできることはありますか。 (50代・女性)

厚労省が提唱している「8020運動」は、80才になっても20本以上自分の歯を保とうというもの。口からものを食べられなくなったら体が弱ってしまいますからね。そのためには、とにかく歯磨きをていねいにすることが大切です。50代からでも遅くありません。他の病気に比べ、歯のケアはやればやっただけの効果が必ず出ますから、虫歯も歯周病も予防できるんです。
ただし、自己流の歯磨きだけでは不十分。定期的に歯科医院でチェックをしてもらい、歯垢や歯石を落とすクリーニングをしてもらうことが必要です。昔は“虫歯が痛くなったら歯医者へ行く”のが普通でしたが、この20〜30年で予防歯科の考え方が定着し、患者のデンタルI Qも上がりました。今は、虫歯にならないように歯医者に行く時代です。予防歯科に力を入れている歯科医院でメンテナンスしてもらうとよいでしょう。ちなみに当院には、メンテナンスの患者さんが1か月に約100名来院されます。
虫歯も歯周病も原因は細菌感染症。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中は無菌状態ですから、口移しで離乳食を食べさせないなど、3才まで虫歯菌が入らないように徹底すれば虫歯になることはほとんどありません。でも、虫歯がないから歯を磨かなくてもいいと豪語している人は、年を取ると歯周病で痛い目に遭いますからご注意を!

お応えていただいたのは 佐藤和典 院長 
佐藤歯科医院
練馬区春日町6-16-11 電話:03-3577-2641
 ●最新の情報や技術で最善の治療を実現
 ●「虫歯にしない」予防歯科

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