練馬区田柄で、子どもたちに38 年そろばんを教えている教室があります。それが、「フラッシュ暗算」を取り入れた、富田国博先生のそろばん&あんざん教室「光が丘A&C」です。
教室名の「A&C」は、「暗算」のAと、「カリキュレート(計算)」のCの頭文字を取ったもの。
「そろばんと暗算て、どういう関係なんだろう?」…そんな思いを抱きながら、教室にお邪魔してきました。
子どもたちの圧倒的な集中力!
まず、実際の授業を見て驚いたのは、その内容の濃さと、子どもたちの集中力の高さ!
「見取り算」「読上暗算」「フラッシュ暗算」など、習熟度に合わせて子どもたちが取り組む課題はそれぞれ違います。できるだけ早く正確に答えを出すと、すぐに先生のところへ行って採点をしてもらい、指導を受けて次の課題に取りかかります。
生徒一人ひとりの動きを見逃さず、個別に声かけをしながら進む授業。長年、子どもたちに寄り添ってきた富田先生の“目配り”と“ 教え方”は、もはや神業!?
ズバリ、そろばんの“強み”とは?
「今は電卓やパソコンで簡単に計算できる時代ですが、そろばんは数字や暗算に強くなるだけでなく、集中力、記憶力、忍耐力、情報処理能力など、社会で生きていくうえで不可欠な能力を養うことができるんです」と、語る富田先生。
学校の授業でも、そろばんの効果は出るのでしょうか。
「やはり算数や数学が強くなります。得意科目があれば自信が持てますし、集中力や忍耐力が身に付くので、他の教科にも良い影響はあると思います。もちろん受験にも役立ちます」
また、2020 年度から小学校で必修となる「プログラミング教育」でも、高い計算能力は強みになるとのこと。
「IT 化が進む時代だからこそ、そろばんや暗算は大いに役立つと思っています」
そろばんの最終目標は、暗算ができるようになること
確かに、暗算ができれば、日常生活の中でもいろいろ役に立ちそうですね。どのくらい練習したら暗算ができるようになるのでしょうか。
「1年半ぐらいで3桁同士のかけ算ができるようになる子もいますよ。7年間通っている中学2年の子は、5桁×4桁のかけ算も暗算であっという間です」
富田先生が大切にしているのは、“ 基本指導をていねいに”することだそう。それぞれの段階の課題を確実にクリアできるまで、繰り返し練習することを徹底的に指導しています。
「そろばんの玉は、頭で考えて動かすのではなく、反射的に動かせるようになるまで練習します。繰り返し練習をして、体で覚えるスポーツみたいなものです。子どもたちは先に進みたがりますが、そこは『ちょっと待て』と(笑)。子どもたちの頭の中に、どのくらいそろばんができているかを見極めながら、一人ひとりに合わせて指導していきます」
基礎をしっかり身に付けておくと、その後の伸び方も全然違うのだそうです。
今まで教えた生徒は1,000人以上!
富田先生がそろばんを教えるようになったきっかけは?
「もともとは父が自宅でそろばん教室を開いていたのですが、体調を崩したため、私がそれまで勤めていた会計事務所を辞めて引き継いだのです。教えていくうちに、子どもたちの元気な姿や素直な心に触れ、この仕事が面白くなりました」
その頃、富田先生はまだ26歳。当初は生徒の数も少なくアルバイトもしていましたが、若さゆえに子どもたちも親しみやすかったのか、数年で生徒が増え、そろばん教室だけで生活できるようになったそうです。
「今まで教えた生徒の数は、1,000人…いや、もっと多いかもしれません。昔の教え子たちとは、今でもよく会って食事をしていますよ。将来、子どもたちとお酒を飲めたらいいなと思っていたので、夢が叶ったわけです(笑)」
幼稚園の年長から中学3年生まで
現在は、年長から中学3年生まで、約110 名が在籍しているそう。教室は、火曜から金曜まで。15 時30 分から1時間ごとに、習熟度や年齢に応じた5クラスが設けられています。
生徒1人ひとりにしっかりと目が行き届くよう、1クラスは15 名程度。生徒数が多いクラスには、もう1人先生が付きます。
3月末まで春の特別キャンペーン中!
無料で体験学習できます
「光が丘A&C」では、3月31日まで、新1 年生・年長向けの春の特別キャンペーンを実施しています。期間中、いつでも無料で体験学習できます! (※教材費は実費。1冊310円)
持ち物は、えんぴつと消しゴムのみ。そろばんは貸出。入学前・進級前に体験ご希望の方は、電話またはメールにてお申し込みください。
■そろばん&あんざん教室 光が丘A&C
住所:練馬区田柄3-18-12
電話:03-3970-6848
(火曜~金曜 14:30~15:20/19:40~20:40)
アクセス:都営大江戸線光が丘駅より徒歩12分
Email:aandc18@gmail.com