今年の夏は暑かっただけでなく、地震や台風などの気象災害の被害も甚大でした。
いつ、どんなことが起こるかわからない…そんな時代におすすめしたい本を見つけたので、ご紹介します!
その本は、『自衛隊 防災BOOK』。
Kacce10月号の取材で陸上自衛隊練馬駐屯地へ行った際、敷地内にある訓練用品ショップで販売されていました。
2018年8月9日に発売されたばかり。店員さんも「これは売れていますよ」と太鼓判を押す1冊です。
警告音が鳴り響き、身が引き締まるような表紙デザイン(笑)。
発行はマガジンハウスで、自衛隊と防衛省の協力となっています。
何と言っても、自衛隊は危機管理のプロフェッショナル。
一般人からは想像もつかないようなサバイバルテクニックや、災害時のトラブル対処法などが盛りだくさん!
自身や家族や周囲の人の命を守るための「自衛隊の防災テクニック」が100個紹介されています。
たとえば、
- 地震発生時、真っ先にとるべき行動
- 発災時、子供や高齢者と避難する方法
- シャツを浮き輪代わりにする方法
- 一人でけが人を運ぶ方法
- 遭難時、生存率がアップする方法 など。
ひとつ例を紹介しましょう。
地震発生時は、恐怖心や身を守ろうという気持ちから、つい体をかがめて下を向いてしまいがち。
でも、街の中を歩いている時は、看板や窓ガラスの破片などの落下物から身を守るために、頭上の危険を確認するのが最優先。どんな状況でも「上を確認するクセ」をつけましょう、とあります。
これからは上方にも注意を向けるように意識してみようと思いました!
また、「チカンを懐中電灯で撃退する方法」「節水時にうまくシャワーを浴びる方法」など、普段の生活でも使えるライフハックについても書かれているので、知っている役に立つこと間違いなし!
最後の方に載っているコラムもなかなか面白い。
「自衛官の妻が夫の留守を守るライフハック」を読むと、家庭を守るという意味では、自衛官の妻が最強なのではないかと思いました。
大切な命を守るために、ぜひ読んでみてください!
おまけ
駐屯地のショップで販売されている物は、まさにリアルなサバイバルグッズ。
強度や防水、防寒など、本気度200%なので、最強の防災グッズといえるのではないでしょうか?!
とにかく一番売れるのが「手袋」だそうです。
訓練や行事などの内容によって、厚さや強度の違う手袋を使い分け、消耗も激しいため、「手袋」は必須!
こちらは、トイレットペーパーのバラ売り。
災害支援の時など、隊としてはもちろん大量に持って行きますが、いつでもどこでも対応できるように、自分のリュックにも1つ入れておくのだそうです。
密閉式の保存袋がなぜこんなに大量に?!と思ったら、この中に下着や着替えを入れておけばリュックが水没しても濡れない、とのこと。いかにハードな現場かがわかりますね…。
制服をはじめ、身に付ける最低限の物は支給されますが、自分にフィットしたサイズや着心地、必要な機能などは個別に違うため、こういったショップで自費で購入するんだそうです。
知られざる自衛官の日常は興味深く、あらためてすごい仕事なんだなーと実感しました。