「終活」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人が多いかもしれません。でも、いざという時に備えて準備をしておけば、
この先の人生をよりよく過ごせるはず。家族と一緒に「終活」に取り組んでみませんか?
※「月刊Kacce」2024年6月号に掲載した記事を再編集したものです。
転ばぬ先の杖️で安心先取り
最近、いろいろなところで「終活」という言葉を目にするようになりましたが、みなさんは「終活」をどう捉えていますか? 親にも自分にもいつか最期はやってくるもの。とてもデリケートな問題ですし、不安感や恐怖心などから考えることを敬遠する人は少なくないでしょう。あるいは、「親も自分も元気だからまだ関係ない」と思う人もいるかもしれません。
でも、将来の不安や心配事に今から対処しておけば、気持ちが楽になり、この先もっと明るく過ごせるのではないでしょうか。その一歩を踏み出すためにはどうしたらいいのか? 練馬区で活動している「練馬終活協働チーム」にお話を伺ってきました。
エンディングノートを会話のきっかけに
2019年に結成された「練馬終活協働チーム」の構成員は、民生委員や成年後見人、ITや葬儀のスペシャリスト、元ケアマネジャーなど、地域で活躍している専門家10名。独自で考案したエンディングノートを使って、定期的に「エンディングノート記入セミナー」を開催しています。
「エンディングノートはいろいろなところで入手できますが、1人ではなかなか書けないもの。その背中を押すためのセミナーです。介護や相続、お墓、自分のことなど、テーマごとにみんなで一緒に書いていくと、ちゃんと完成するんです」と代表の清宮さん。
エンディングノートの目的は、残された家族が困らないように必要な情報や意志を書いておくことだと思っていましたが、それだけではないのだとか。
「もっと重要なのは、書くべき内容について家族で話し合い、お互いの気持ちを伝え合うこと」と、チームのメンバーは口を揃えます。エンディングノートをきっかけに家族でコミュニケーションを取ることが大切なんですね!
終活イベントに行ってみよう!
練馬終活協働チームでは、エンディングノートのほか、今年で4回目の開催となる「ねりま終活フェスタ」の企画・運営も行っています。講演会や落語、飲食の物販などもあり、楽しみながら気軽に終活を考えられるイベントです。終活に関するさまざまな無料相談コーナー(要予約)が集結しているのも大きな特徴。
「お互いの将来を心配し合っている高齢の親と未婚の子ども、終末期への不安を抱えたひとり暮らしの高齢者など、心配事は人それぞれ。この機会にぜひ専門家に相談を!」と清宮さん。
「今年の終活フェスタのテーマは『家族で取り組もう』です。参加してもらえれば必ず収穫があると思いますので、ぜひご家族で足を運んでみてください」
過去のねりま終活フェスタの様子。
家族で取り組もう! ねりま終活フェスタ (入場無料 お土産付き)
【日時】 10月14日(月祝) 10時〜15時30分
【場所】 ココネリホール(練馬駅北口)
【内容】
第1部 11:00〜 講演会「実家の片付けどうしますか? 生前整理で充実した人生を」
第2部 13:30〜 終活のヒントとなる落語 講演「今どきの葬儀事情」
介護や在宅医療、老後の資金計画、成年後見などに関する相談ブース、エンディグノート記入セミナー、信州上田物産館による物販コーナー 他
※各種相談は電話またはメールにて要事前予約
☎︎03-6915-6300(NPO法人楽膳倶楽部) E-mail:rakuzen@tokyo.nifty.jp
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