カラフルで個性豊かなパッケージを見ているだけで心おどる駄菓子の数々。世代を超えて愛され続ける駄菓子の魅力をどどーんと紹介します。懐かしい昭和レトロの世界へタイムスリップ!
※2024年9月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。
お小遣いを握りしめ、ワクワクしながら駄菓子屋さんでお菓子を選んだ経験、ありませんか? 今や時代の変化と共に駄菓子屋が姿を消しつつありますが、子どもたちのコミュニティの場を作ろうと新たに店を出すケースも。今回、板橋区にある新旧2軒を訪問しましたが、“駄菓子文化”はまだ健在でした。
デジタルネイティブ世代の子どもたちにもレトロなゲーム機や駄菓子は人気があり、昭和世代が懐かしむだけではなさそうです。駄菓子にまつわる思い出を読者にも聞いてみました。
●駄菓子屋は子どもの夢が詰まった場所。ほぼ毎日小銭を持って通っていました。(55才 男性)
●明らかにジャンクなお菓子ですが、小さい頃から刷り込まれた味なので、大人になってからも急に恋しくなることがあります。 (47才 女性)
●遠足に1つでも多く持って行こうと暗算をしながらレジに行ったら、消費税に負けて1つ返品するハメに。 (36才 男性)
●体に悪そうだから食べちゃダメと親に言われ、駄菓子禁止だった私にとっては憧れの場所でした。 (61才 女性)
ずっと変わらないパッケージに感動したり、進化した駄菓子に感心したり。気付いたらあれもこれもとカゴがいっぱいに! これが駄菓子の魔力なのか⁉ (単なる大人買いです。笑)
小林孝商店(板橋区蓮根2-26-16)
1972年の開業以来、50年以上続く老舗駄菓子店。「以前は周りにもっと駄菓子屋があったんですが、今はうちだけになってしまいました」と話すのは、店主・小林孝さんの長女、千晃さんです。高齢になった孝さんに代わり、2代目を継ぐ予定とのこと。店に入りきらないくらい子どもたちで賑わったり、休日のたびに通ってくる大人の常連さんがいたりと、地域で長〜く愛されている貴重なお店です。
大人気という10円ゲーム機が店の中にも外にもずらり。ゲームでメダルを稼いでから買い物をする子どもも多いそう。超アナログなゲームも、イマドキの子どもたちにとっては魅力的なんですね。時代は関係ないんだなぁ〜
うお菓子屋(板橋区赤塚新町3-27-10)
店主の公文さんが自宅の駐車場を改装し、2023年4月にオープンしたレトロで新しい駄菓子屋さん。縁日をイメージした店内と、めだかすくいもできるのが特徴です。
「子どもの頃、駄菓子屋に通った経験はないんですが、食べてみたらすごくおいしくて。駄菓子のクオリティの高さに驚いています」と公文さん。放課後ここへ集まるのを楽しみに通う小学生だけでなく、酒の肴として駄菓子を買いにくる大人にも人気だそうです。