偶然出会う(月刊Kacce11月号 散歩ウォッチング)

※この投稿は、月刊Kacce2024年11月号(vol.490)掲載記事の再編集です。

 今月の8日は「いい(11)歯(8)の日」、22日は「いい(11)夫婦(22)の日」。語呂合わせの記念日は思い出しやすくて良いですね。

 秋はキノコの季節。「マイタケ」はスーパーに通年並ぶキノコですが、1970年代から人工栽培が始まり普及しました。独特な歯ごたえと香りを持ち、江戸時代は大名に献上すると、褒美が同じ量の銀だったという逸話があるほど希少価値が高かったとか。栄養価が高く、三大栄養素の代謝を促すナイアシンを多く含み、皮膚や粘膜を活性化させるようです。また、冷凍すると旨味成分が発生し、風味がアップします。

 写真は、公園散歩中に偶然見かけたタテハチョウ科の蝶「アカボシゴマダラ」。同じ科に属するゴマダラチョウに似ていますが、後翅(こうし)の外縁に鮮やかな赤い斑紋があるのが特徴です。悪意ある大量放蝶によって日本に持ち込まれたとされ、特定外来生物に指定されています。ニレ科の樹木「エノキ」を食草としているため、食草が同じであるゴマダラチョウや日本の国蝶「オオムラサキ」への影響が懸念されています。身近に見かけるアカミミガメやアメリカザリガニなど、特定外来生物について興味があったら調べてみてください。

アカボシゴマダラ
ハナセンナ 
偶数羽状複葉

 住宅街散歩で時々見かける常緑低木の「ハナセンナ」(マメ科センナ属)は、9月頃から花を咲かせています。南米が原産の観賞用栽培種で、流通名は「アンデスの乙女」。花色は鮮黄色で、3種類のおしべが付いており、葉は珍しい偶数羽状複葉です。周囲をゆっくり観察しながら散歩をお続けください。

森野かずみ

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