
親子でガンプラに夢中!
機動戦士ガンダムシリーズのプラモデル、通称「ガンプラ」。父と娘でガンプラ製作に熱中する練馬区在住の森田さん親子を直撃!
※2025年5月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。
※JIMOTO☆びと…Kacceが注目する「地元でキラリと光る人」を紹介するコーナーです。
ガンプラ×おしゃべりで楽しさ倍増!
ある日曜日の午後。練馬駅近くのレンタルスペースでは、「Nerima Base ガンプラ部」のメンバーたちが、プラモデルづくりに熱中していました。そのうちの1人、森田秀幸さんは、中学生の双子の娘さんとともに参加。
「小学生時代にSDガンダムに触れたのをきっかけにガンプラを作るようになりました。本格的な趣味になったのはコロナ禍から。在宅が増えたことで、一気にガンプラ熱が再燃しました」と話す秀幸さん。積読ならぬ“積みプラ”は一時期100個にのぼったといいます。
そんな父の姿を見て、「私もやってみたい!」と言い出したのは、当時小学2年生だった栞さん。最初はキッズ向けのポケモンのプラモデルを作っていましたが、すぐに物足りなさを感じ、秀幸さんの真似をしてガンプラを作るようになりました。紬さんもそんな栞さんの姿を見て「楽しそう!」と、姉妹そろってガンプラ沼にドボン…。3人の共通の趣味となったガンプラをもっと楽しみたい!と練馬区内で見つけたのが、プラモデル好きが集まって作品をつくる「ガンプラ部」でした。
森田さんと奥様はどちらも地方出身。都心に近いけれど緑豊かでのどかな練馬は、どことなく故郷に近い安心感があり、「都内で住むなら絶対練馬がいい!」という思いで、住み始めたのだそう。そんな秀幸さんにとってガンプラ部の活動は、趣味だけでなく地域の情報収集もできる貴重な場になっていると言います。
「YouTubeを見たり、ゲームをしたりと、娘たちも家ではなかなか集中してプラモ作りができないんですよね。ここなら道具も揃っているし、ガンダム話で盛り上がったりもできます。2人とも学校では聞けないような話に興味津々で耳を傾けていますよ」

練馬から世界一を目指せ!
昨年、ガンプラの世界一を決める大会、「ガンプラビルダーズワールドカップ」に出品した秀幸さんと栞さん。なんと親子そろって日本大会決勝進出の快挙を果たしました!
「1次・2次審査は写真なので“映え”を意識し、爆発表現にこだわりました。爆発が印象的なシーンをピックアップし、もし作品の中に自分がいたら…と想像できるような、細かい表現を背景にも施しました」と秀幸さん。
一方、栞さんは、「ポイントは、ブラックライトを使用したこと。プラモデルのキットでは光らないビーム波にも塗料を塗って光るようにしました」と語ってくれました。
製作するうちに興が乗ってくるという栞さん。「光らせたい!」というイマジネーションが働き、秀幸さんやガンプラ部のメンバーにアドバイスをもらいながら完成させたのだそう。
「“こういう表現をしたい”という意思があれば、存分に創造力を発揮できるのがガンプラの魅力。娘たちも単なる物作り以上の力が育まれていると感じます」と秀幸さんもうれしそうです。
「親子のコミュニケーションも増えました。100円ショップで買える1/12スケールのミニチュア家具は、1/144スケールのガンプラにサイズがぴったりなんです。『これ、サイズ合うかな?』と話しながら買い物を楽しんでいます」
想像力と創造力、そして親子の絆まで育んでくれる奥深いガンプラの世界。 練馬から世界に羽ばたくモデラーが誕生する日も近いかも!?

OVER-21コースで第3位およびAUDIENCE賞を受賞

U-14コースでファイナリストに