板橋区の情報に特化した人気ブログ、「いたばしTIMES」。 編集長のちゅうぞうさんは、飲食店やイベント、開店・閉店情報などを日々発信し続けています。仕事と遊びの境界線がない“ちゅうぞう流”ハッピーライフとは…!? ※この記事は、「月刊Kacce」2021年5月号の特集記事を再編したものです。
■ちゅうぞうさんプロフィール
「いたばしTIMES」の編集長。2児のパパ。モットーは「楽しく面白く暮らしたい」。「いたばしTIMES」は、月間70万〜100万PVを誇るちゅうぞうさんの個人ブログ。記事は毎日更新!
近所を「旅」しよう!
もともと仕事で板橋区内を自転車で走り回っていたちゅうぞうさん。気が付いたら地元のネタやお店のことに詳しくなっていて、「この情報って、もしかして価値があるのでは?」と思うように。試しに「いたばしTIMES」と名付けてブログを開設したのは、2015年11月のことでした。
「2人目の子どもが生まれて遠出できなくなり、それなら近所を楽しもう!と考え方を変えたのもこの頃でした」
実は20代後半に、バックパッカーで世界を1年半旅していたそう。見たことのない世界を体験したくて興味は外へ、遠くへと向いていました。それが初めて内側へ向くと…。
「すぐ近くなのに気付かなかったお店を発見したり、近所のイベントに参加したり…。自分が住んでいる場所でも、未知のことを知る“旅の醍醐味”を味わえることに気付いたんです。近所を旅する感覚ですよね」
楽しむことが最優先
ブログが知れ渡るようになると、あちこちから「板橋区のためにありがとう」「板橋愛にあふれているね」と声をかけられるように。でも本人曰く、
「そんなつもりはないんですよ。誰かのためにやっているわけではなく、自分が楽しいと思ったことを発信しているだけ。義務感は皆無だし、心が折れる気配もゼロ(笑)。だからこそ継続できているんだと思います。“板橋愛”ではなく、ただの“板橋好き”ですから」とのこと。
その姿勢は、記事にも貫かれています。熱を入れ過ぎず、淡々と書くなかに自分の気持ちをスッと差し込むぐらいが読み手に伝わる、というのが経験から学んだスタイル。心がけているのは、“日記と紙一重”のスタンスだそう。
「ただの日記ではなく、情報として価値のある記事を作るようにしています」
飲食店を助けたい!
そんなちゅうぞうさんが唯一、使命感に突き動かされたのが、2020年4月に最初の緊急事態宣言が出された時でした。地元の飲食店のために何かできないかと考えていたところ、読者から「飲食店の応援を!」という要望が大量に届いたのです。そこで情報提供フォームを作り、「板橋のテイクアウト&デリバリー情報」募集の記事をアップすると…。
「その瞬間から、情報が届く通知音でスマホが鳴りっぱなし。ずっと鳴り止まないんです。こんなに多くの人に求められていたんだと感動し、これは一生懸命やるしかない!と。『いたばしTIMES』を続けてきたのは、このためだったんじゃないかと思ったくらいです」
ボランティアメンバーの力を借りて店舗情報をまとめたり、専用アプリ「板橋おうち食堂」を作ったり。スピード重視で動いた結果、最終的には300店以上の情報を掲載しました。
趣味が仕事になった
始めてから5年半経ったいま、「いたばしTIMES」で生活ができるようになったそうですが、“まずは楽しむ”という基本の姿勢は変わりません。
「記事を書くのを目的に街に出ることはないですね。食べに行ったり、子どもを連れてイベントに行ったりしたことを記事にするだけ。だからずっと楽しくてしょうがない(笑)」
月に100〜200件寄せられる読者からの情報提供を元に、あえて未知の場所、初対面の人に会いに行くのを日課としているそう。Kacceでも見習いたいポイント満載の仕事ぶり!
将来のビジョンを聞いてみると、あっさり「ない」との返事。
「目標を設定すると狭まってしまう気がして。時代に合わせて情報の発信方法も進化していくと思うので、これからどうなっていくのか、ぼく自身も楽しみです」
愛車をこぎながら、ちゅうぞうさんは今日も近所の旅を楽しんでいることでしょう♪
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ちゅうぞうさんの体当たり取材&豪快な食べっぷりは必見!
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