第2回 かっせ健康相談(月刊Kacce2025年4月号)

読者の“健康についてのお悩み”にプロがお答えするコーナーです。
※2025年4月号掲載当時のものです。内容が変更になっている場合があります。

今までずっと歯並びが気になっていたので、思い切って矯正したいと考えていますが、今からでも効果はあるでしょうか。 (50代・女性)

 結論から言うと、矯正を始めるのに年齢は関係ありません。歯科矯正は体の新陳代謝を利用して歯を移動させるものなので、生きている限り可能と言えます。一般的な矯正期間は2年〜2年半で、新陳代謝が活発な10代は予定より早く終わることもありますが、20代以上であればそう変わりません。
 以前、30代と60代の親子で一緒に矯正治療を始め、揃って完了した患者さんもいらっしゃいました。今は人生100年時代。60才であればあと40年ありますから、十分価値はあると思いますよ。噛み合わせが良くなれば、より細かく噛めるようになるので胃腸への負担も軽くなり、消化器系の病気の予防にもつながります。
 最近は手軽なマウスピース矯正が流行っていますが、コントロール性に欠けるため、当院では、ブラケットという器具を歯に装着してワイヤーを通す「ワイヤー矯正」を行っています。毎月、歯の動き方を確認しながら細かく調整していきますので、効果は出やすいと思います。
 歯科矯正の目的は、見た目の審美面、口腔内の健康にかかわる機能面など人それぞれなので、「治った」というゴールの基準も違います。歯科矯正を始める前にご自身の希望や目標を明確にし、歯科医とよく相談することが大切です。

お応えていただいたのは 堀 正裕 院長
なかむらばしデンタルクリニック
練馬区中村北3-22-14 電話:0120-08-4588
 ●歯科矯正専門クリニック

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